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フリーランスグラフィック・webデザイナーが独立前にすべき3つの準備

投稿日:2017年1月4日

フリーランスグラフィック・webデザイナーが独立前にすべき4つの準備 デザイン事務所PUMP!

「フリーランスとして独立したいけど何から手をつけたらよいかわからない..」とお悩みのデザイナーさんに向けて、独立前にどんな準備が必要かについてご紹介します。
独立してから「あれもやっておくべきだった!」と後悔しないように、実際に私が準備したことに加え、反省点も踏まえて書きたいと思います。
「クレジットカードを作る」「健康保険に入る」などといった、検索すると沢山ヒットするような誰しもに共通する準備でなく、デザイナーさんならではの観点から具体的な準備に絞って書きます。
準備すると良いオススメの3つとは、「1.クラウドソーシングの活用」、「2.会社員時代にスキルを増やそう」、「3.販促物・仕事道具の準備」です。

クラウドソーシングの活用

これは副業OKの会社に在籍している方に限りますが、クラウドソーシングは活用すべきです。
理由は二つあります。一つ目の理由は、紹介できる実績が蓄積できるから。二つ目は、独立後の仕事が少ないときの保険のためです。

クラウドソーシングで紹介実績を蓄積する

クライアントがデザイナーを判断する際にまず見るのは、「過去にどんな実績があるデザイナーか」ではないでしょうか。紹介できる実績が多いに越したことはありません。会社員時代の制作物は紹介できない場合がほとんどだと思うので、クラウドソーシングを活用しましょう。納品した制作物の著作権は仲介するクラウドソーシング会社でなくクライアントに譲渡します。ですから、クライアントから承諾を得ればポートフォリオなどで実績として紹介できます。
私が独立した頃は、さほどクラウドソーシングがメジャーではなかったため、紹介できる実績が少なくて、架空の案件を想定して自主制作として紹介していました。今ではクラウドソーシングが使えますから、紹介実績にも稼ぎにもなり一石二鳥ですね。

クラウドソーシングを仕事が少ない時の保険として活用

フリーランスの収入、毎月同じ額が支払われる会社員時代と異なり、月により大きく差が出ます。手の空いている時期に手軽に利用できるクラウドソーシングは、大きな保険になるでしょう。
実際にクラウドソーシングだけで生活しているデザイナーさんはたくさんいます。私の場合も、直接クライアントと取引するよりもクラウドソーシングに専念していた方が収入が上がります。(地元に貢献したい想いがあるので、直接取引にも力を入れていますが。)独立後なかなか入金されなくて困ったことが何度かありましたが、クラウドソーシングでは毎月口座にしっかりと振り込まれることもメリットですね。また、地方拠点でも東京の仕事に携われるなどメリットが多いので、私はクラウドソーシング会社のシステム手数料は気になりません。独立後もクラウドソーシングで稼ぎたい方は、今のうちに実績を増やし、アカウントの信頼を構築しておくと良いでしょう。

会社員時代にスキルを増やそう

会社員時代に1mmでもうまくなる

デザイナーは専門技術を売る仕事なので、人脈が売りの何でも屋さんは必要とされませんよね。人脈作りしている時間があるなら1mmでもうまくなることがクリエイターがクライアントに貢献できる一番の近道ではないでしょうか。とはいえ、独立してから学習のために時間を割いていては、どんどん次の月の収入が下がってしまうため、なかなか難しいものです。なので、会社員時代に1mmでもうまくなることに努めるべきです。
また、上司や同僚のデザイナーと比較して、「彼に無くて私にある強みは何か」、逆に「私に無くて彼にある強みは何か」など、自分のストロングポイントとウィークポイントを会社員時代に見極め、独立後の方向性を定めておくと良いかもしれません。

フリーランスになるなら転職を恐れない

「転職するべきだと思うけど、良い会社に入れるか不安..」などと案じて動けずにいる人が多いのではないでしょうか。ダメならもう一社受ければいいだけの話、恐れず色んな会社に勤めるべきだと思います。全く違う業種の案件を抱えている会社に勤め、様々な案件を経験してこそ、自信に繋がります。また、会社が変わると入稿データの作り方まで全く違うなんてことがありますが、これも必要な経験だと思います。
雇用形態はアルバイトでも良いと思います、手っ取り早く成長できる場所を選択すべきです。なぜなら、あなたのゴールは独立してクライアントにデザイン制作で貢献することであり、(繰り返しますが)クリエイターがクライアントに貢献するためには1mmでもうまくなる必要があるからです。
実際に、私の場合も正社員でグラフィックデザイナーとして勤務した後、web制作会社に「独立するためにwebデザインの知識をつけたいんです!」とアルバイトの面接に行きました。そこで得た知識は独立後とても役立っています。もし、正社員希望で「独立したいです」なんて言おうものならまず受かりませんよね。会社は、会社に貢献してくれる人材を探しています。アルバイトの給料は正社員の給料よりは減りましたがが、時間を効率的に活用し独立の準備に充てることができました。

販促物・仕事道具の準備

販促物の準備 デザイン事務所PUMP!

ポートフォリオ、名刺など営業ツールの作成

これは副業禁止の会社に在籍している方でもできるので、独立前に必ず制作しておくべきです。独立後に自社ツール作成に時間を取られていては次の月の稼ぎがどんどん減ってしまいます。予め余裕を持って作っておきたいところですね。私が制作したものを以下に挙げます。

・名刺
・封筒(長3と角2)
・屋号のロゴ
・請求書
・見積書
・ポートフォリオ
・ポートフォリオサイト(非公開)

webメディアの準備

webサイト制作は骨の折れる作業なので、公開できる寸前のところまで制作しておくのが無難です。屋号が決定している場合は、先にドメインを抑えておいた方が良いですね。
グラフィックデザイン専門の人も、コーディングをある程度できるようにしておくことをオススメします。実際にお問い合わせをいただくのは、(私の場合ですが)SNSなどのメディアよりもWEBサイトからのお問い合わせの方が圧倒的に多いため、更新作業を自分でできた方が効率が良いと考えるためです。

仕事道具の準備

デザイナーならadobe社のillustratorやphotoshopを既にお持ちだと思いますが、さらに今までは会社で自由に使用していたフォントも自分で揃えなければいけません。モリサワ社やフォントワークス社からライセンス契約で大量のフォントを使用できるサービスがありますが、初めにオススメするのはモリサワパスポートです。
圧倒的にモリサワフォントの使用率が高いため、代理店とのやりとりや、デザイナー間のデータの受け渡しの際に、モリサワパスポートが入っていないと結構困ります。さらに、ロゴタイプをフォントベースで制作する場合には、フォントワークス社が特徴的なデザインフォントが沢山揃っていて便利ですね。

最後に

会社員時代に「独立してみなさいよ、10万円でも生み出すのは難しいから」と絶望的なことを言われたことがあります。ところが、独立一月目の収入から10万円を遥かに超えていましたし、年々順調にお客様が増えています。
要はやってみなければわからないんです。
そして厳しい労働環境の中で、好きとは思えなくなってしまっていたデザインの仕事が、また好きになりました。独立してよかったとつくづく思います。
もし、この記事を読んでいただき、独立した方がみえましたらご一報いただけると嬉しいです!全ての方にお願いできるわけではありませんが、私からご依頼できるお仕事があるかもしれません。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます♪

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プロフィール

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フリーランスデザイナー・イラストレーター春田雄一朗。"販促のもやもやをワクワクに"をモットーにロゴデザインを中心としたグラフィックデザイン全般の制作。Lancer of the Year 2017・クライアント賞受賞。
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